皆さんはコーヒーが好きですか?
恥ずかしながら私は子供の頃から30代半ばまでコーヒーが大・大・大嫌いでした
きっと、毎朝コーヒーを飲む父親の影響が大きかったのだと思います
父親が毎日のように「美味い」とつぶやきながら飲むコーヒーは、小中学生の頃の私にとっては苦痛でしかありませんでした
特に苦手だったのが、缶を開けたときに漂うコーヒー独特の"あの"匂い・・・
あの匂いだけで、私の登校モチベーションはほぼZEROまで下がりきります
幼少の頃にコーヒーに対する嫌悪感を拭えないまま、気づけば30代も半ばを超えました
そんな奴が今ではコーヒーの記事を更新しようとしています
いつしかコーヒーが大好きになって、今では「趣味」と言えるくらいにドハマリしてます
そのきっかけをくれたのが、北海道にあるコーヒー豆やさん「珈琲きゃろっと」
私みたいに「コーヒーは苦い!嫌い!」と毛嫌いしてる人にぜひ、コーヒーの楽しさに目覚めて欲しい
そう思って、コーヒーの記事を書くことを決めました
コーヒーは苦手だけど、いちど美味しいと思えるコーヒーに出会ってみたい
コーヒーを楽しみたいけど、何から始めたらいいかわからない
そんな方に目を通してもらえたら嬉しいです
「珈琲きゃろっと」との出会い
結婚してからもコーヒーとはほぼ無縁の生活を送っていた私ですが、コーヒーと強制的に接触するきっかけをくれたのは妻でした
妻は紅茶が趣味で、種々様々な紅茶を入れて楽しんでいたのですが、その日の気分によって稀にインスタントコーヒーを飲んでいました
そんな妻がある日私に、「美味しい紅茶って何となく分かるけど、美味しいコーヒーって、どんなだろ?ネットで探して頼んでみてくれる?」
と、コーヒー嫌いの私に頼んできたのです
え゛っ!コーヒー!?!?!?マヂですか無理無無理!!!無理が無理!?!?!?珈琲嫌いに珈琲を頼むとはいかなる横暴!
こんな感じで初めは全力で拒否していましたが、私達の住む地域は買い物に行くだけで往復1時間半
もちろん自家焙煎のコーヒーなんてあろうはずもなく・・・
時間をかけて豆を買いに行くぐらいなら評判の良さそうなコーヒーを探してほしいということでした
もちろん妻も私がコーヒーを苦手としているのわかっていましたが、パソコン関係に疎く、自分で注文できないのでお願いせざるを得なかったのです
ほぼ毎日のように頼み込まれ、結局は私が折れる形になり、評判の良さそうなコーヒー屋さんを探しました
そこで出会ったのが「珈琲きゃろっと」
でした
悩んだあげく注文したのは
「珈琲きゃろっと」の「初回限定お試しセット」

ホームページを見てみると、
種からカップまで・・・
コーヒーを通して、あなたのライフスタイルを豊かに
という文字と、モコモコと泡の立つコーヒードリップの写真が目を引きます
ポチった当時は
あんな苦い汁で豊かになるわきゃねーだろー!どりやあぁぁぁ!(購入ボタンポチ)
って感じでした(コーヒ好きの人ホントにすみません・・・)
頼んだのは、「初回限定お試しセット」
です
妻に価格や内容を説明したところ、ふたつ返事で購入OKをくれました
お試しセットに入っているのは2種類のコーヒー豆が200gずつ、計400g入って1,980円(税抜)。もちろん送料無料
グァテマラ・グラン・ブル・グアヤボ農園(中深煎り)
ブラジル セーハ・ダスト・パレス(中煎り)
これらのコーヒー豆はどちらも「スペシャルティコーヒー」
コーヒー豆というのは豆の種類だけでなく、「生産国」「グレード」「産地名」「農園名」によってグレードが変わり、これらすべてを表記できる「生産者の顔が見えるコーヒー豆」がスペシャルティコーヒー と呼ばれているらしいんです
まさに最高級コーヒーで、市場での流通量はなんと全体の数パーセント
通常購入だと同じ量で4,204円(税抜)+送料がかかる高級品です
この値段ならコーヒーチェーン店で買うコーヒー豆と値段もそんなに変わらないし、コンビニコーヒーの半額です
さらに即時解約可能の定期購入サービスを仮予約すると、別のコーヒー豆をもう200g付けてくれます
定期購入はお試しセット到着後すぐに解約しても良いので、実質無料でコーヒー豆がもらえるかなりお得なセットになります
送られてくるのは「豆」だけではなく「熱い想い」
ポチって数日・・・(妻にとって)念願のコーヒーが到着しました
初めは箱を見ても何が届いたのかわかりませんでした。こんなかわいい箱が届くようなものを注文した覚えがなかったからです
コーヒー豆は、ネット通販だし、送料を意識した小さな箱に豆がギュウギュウに詰められてくるだろうと思っていました
この時点でかなり予想外です。しかし中を開けてみてさらににビックリ・・・
小冊子「珈琲道」・・・コーヒー豆や用具の基礎。美味しい淹れ方
新聞「わっこ通信創刊号」・・・お店のことやスタッフ紹介など
今回届いたコーヒー豆の紹介・・・味わいや、農園の様子・豆の特徴など
丁寧に読み込むと、あっという間に30分はかかるボリュームです
・・・正直、HPに掲載されているお試しセットの紹介も長いなと思っていました
でもそれは熱意ゆえの長さだったことがこの内容物を見てわかりました
どの冊子も、感動すら覚えるほど全身全霊を込めた丁寧な説明で、一切の手抜きがありません
コーヒーを好きになれるきっかけが随所に散りばめられています
普通にコーヒーを本格的に楽しもうと思って豆を買ってきても・・・
何をどうこだわったらいいかわからない。豆の選び方もわからない
どんな器具を使ったらいいかわからない。
新しいことを始めようとするとわからないことだらけで手が止まったりしますが、それが一気に解決できます
コーヒーに全く興味のなかった私でも最後まで楽しく読むことができたし、コーヒーって面白いんだな・・・と初めて思えた瞬間でもありました
「珈琲きゃろっと」の焙煎士内倉さん他スタッフの方々はみんなコーヒーが好きで、その素晴らしさを広めるためにコーヒーを販売している
その想いが、熱意が箱に詰まっていて、冊子の一文一文からもビンビン感じます
そういえば、私が嫌いなあの珈琲の匂いはどこへ?
30分ほど冊子なんかに目を通していて気づいたことがあります
それは、コーヒーの匂いに対して不快な感情を抱いていないということです
本当に不思議なんですが、箱を開けた瞬間から鼻から脳天に抜ける「ヴッ」という不快な匂いは感じませんでした
☓匂い
○香り
という言い方が一番しっくりきます。自然と鼻をかすめ、ふわりと抜けていく「良い香り・・・」
コレが本当のコーヒー豆の香りなんですね。内倉さん!!!
(※内倉さんは「珈琲きゃろっと」の社長さんです。いきなり馴れ馴れしくしちゃいます)
後になってわかったことですが、子供の頃父の入れるコーヒーから漂っていたあの匂いは「酸化しきったコーヒーの匂い」だったということです
それがトラウマのような形で記憶に残り、「コーヒー=臭い匂い」という印象を持ってしまっていたようです
コーヒー嫌いの「人生初ドリップ!」
付録の冊子「珈琲道」を読み込むと、私のようなドドド素人でも豆の保存方法やドリップ前の蒸らしの大切さやベストなお湯の温度などがわかるようになります
さて、新しく詰め込んだ知識を武器に、妻を傍らにおいて人生初のコーヒードリップです
まず『美味しいコーヒーの淹れ方きゃろっと式【基本編】』に従ってコーヒーを淹れてみます
【基本編】ということはもちろん【究極編】というのもあるのですが、ネルフィルターや温度計など必要なアイテムが多く、そのときは淹れられませんでした
蒸らしってこうやるのかな・・・合ってるかな・・・
お湯の温度高くない!?大丈夫??
最後まで抽出しちゃうと雑味が出るんだってよ!
なんて感じのドタバタ劇で、2杯分のコーヒーを入れてみました
よくハンマーで殴られたような衝撃という表現がありますよね?
私の初ドリップはむしろ、天使が優しく頭をなでてくれたような衝撃でした(なんじゃそりゃ)
久しぶりに再会したコーヒーは、今までの不仲を感じさせないくらい優しく、私に微笑んでくれました
人って、本当に美味しいと感じた時は「自然と笑顔がこぼれる」か「黙り混む」んです
皆さんも、もしかしたら経験があるかもしれません
きっと、想像を越える美味しさに脳みそがついていけず言語化できないのでしょう
料理漫画のなんかにも良くある、美味しすぎて昇天するような表現・・・
まさにあれです
夫婦揃って思わず笑顔がこぼれた瞬間でした
丁寧にちゃんと淹れた挽きたてコーヒーは本当に美味しいです
これから美味しいコーヒーを探して買おうと考えている方、少し面倒かもしれませんが、できるだけ丁寧にコーヒーを淹れてみてください
コーヒーの既成概念が確実にぶっ飛びます。お試しあれ
すべてのコーヒー嫌いに捧ぐ
私がコーヒー好きになった今になって思うことは、あの瞬間に出会えていなかったら確実に人生を損していたということ
大げさな表現かもしれませんが、あの1杯は私にとってそのくらいの価値がありました
30年の時を越えて・・・
「珈琲きゃろっと」は私に「新しい世界」を見せてくれました
この感動をぜひあなたにも味わってほしいです
そして最後に・・・
言葉に出来ないほどのコーヒーに出会うきっかけをくれた妻にありがとう
コーヒーのすばらしさを教えてくれた「珈琲きゃろっと」のスタッフの皆さんありがとう
すべての珈琲嫌いの人にこの記事を捧げます