飛行機に乗った後、なぜか頭が痛い・・・
そんな経験ありませんか?
それは、「飛行機頭痛」という症状です。
溺れる魚も、飛行機に乗るのは好きなのですが、乗るたびに頭痛にさいなまれ、いつも不思議に思っていました。
旅行や仕事で飛行機に乗るたび、
移動の初日は頭痛が起こり、思うように動けない・・・
最終日もまた頭痛が起こり、帰ってからしばらくぐったり。
楽しいはずのフライトが頭痛のせいで台無しになるのは嫌だ! と思い立ち、今後飛行機に乗る時の忘備録として原因や予防法・対処法をまとめてみることにしました。
飛行機頭痛の症状
着陸時(稀に離陸時)に突然の頭痛
飛行機頭痛は着陸(もしくは離陸)時に突然、突き刺す、もしくは殴られたような激しい頭痛に襲われるのが主な症状と言われています。
その他の特徴として、は以下のようなものがあります。
- 男性、20~40歳代のの発症率が高い
- 痛みの起こる部位は目の奥や眉毛のあたり。また頭の片側であることが多い
- まれに鼻の詰まりや、涙が出ることがある
- 着陸後、20分程度で症状が治まることがほとんど
私の場合は、 目の奥をえぐられつつ、こめかみを掴まれているような痛みが延々と続きました。 同時に鼻も詰まり始めます。
着陸後20分程度で治まると一般的には言われているようです。・・・が!
私の場合はなぜか頭痛が長引き、その日中続いて治らない。 これが本当に苦しい。
素敵なお店でディナーを予約していても、仕事で打合せがあっても、容赦なく頭痛が襲ってきます。
ずっと続くの、私だけなのでしょうか?
飛行機頭痛の原因3つ
人間が不快にならないように、飛行機内の気圧は空調で調整されています。
しかし、機内の気圧は常に一定というわけにはいかず、上昇・降下の際に多少の変化があります。
その気圧の変化が飛行機頭痛を発生させているようです。
原因① 頭蓋骨内の空洞「副鼻腔」の膨張
人の顔の表面近く、特に目の下や眉間の部分には副鼻腔と呼ばれる頭蓋骨が空洞になっている部分が複数あります。
通常時はこの副鼻腔に小さな穴がいくつもあり、鼻の穴とつながっています。
しかし、飛行機登場時の気圧の変化により、その小さな穴がふさがってしまい、副鼻腔が膨張して脳や鼻を圧迫します。
副鼻腔の膨張や圧迫により副鼻腔近辺の神経を刺激、または頭蓋内圧や脳圧に影響を与えて頭痛を引き起こすのが一般的に言われている原因のようです。
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原因② 鼻づまりによる飛行機頭痛の誘発
鼻が詰まっているときだけ飛行機頭痛が発生するという人もいるようです。
この症状の根本的な原因は①と同じです。
普段は気圧の変化では塞がらない副鼻腔が、鼻の詰まり(鼻水等)により副鼻腔がより塞がりやすい状態にあるために起こると考えられます。
原因③ 低気圧による自律神経の乱れ
雨の日になると頭が痛くなる、という人もいます。
これは天気の変化に伴う気圧の変化と、姿勢の悪さ(顎を前方に突き出す姿勢)が原因と言われています。
自律神経には、交感神経(緊張・興奮作用によって心身を活発にする神経)と、副交感神経(休息・鎮静作用によって心身をリラックスさせる神経)の2種類があります。
これら2つの自律神経は通常、交互に一定のリズムで働いていますが、気圧の変化によりリズムが崩れ、自律神経が乱れ、頭痛を誘発します。
これは一般に「低気圧頭痛」と呼ばれる症状ですが、飛行機内でも同じ状況が発生していると考えられます。
飛行機頭痛をあらかじめ予防するには
次にあらかじめ飛行機頭痛を予防する方法を体の部位毎に紹介します。兎にも角にも、鼻の通りを良くし、身体を一定の姿勢に保たないことが重要です。
鼻に出来ること2つ
鼻の詰まりを防ぐ、もしくは鼻の通りを良くすることで副鼻腔の膨張を防ぐことができます。
鼻孔拡張テープを使用する
鼻腔拡張テープを鼻の上部に貼ることで、鼻の通りを良くすることができます。
即効性のある点鼻薬を使用する
飛行機頭痛は飛行機が降下するタイミングで発生します。
なので降下が始まる前(着陸約30分前)に即効性のある点鼻薬を使用すると、鼻の通りが良くなり、副鼻腔の膨張を防ぐことができます。
ただし、使用する点鼻薬は即効性のあるものでないと、気圧が変化するまでに薬が効いてこないので効果がありません。
またアレルギー性鼻炎や風邪気味の場合は、予め症状にあった薬を服薬することで鼻の詰まりを防ぐことが出来るでしょう。
耳にできること4つ
鼓膜の内側と外側の気圧を等しくた持つことで頭部内の膨張を防ぐことができます。
具体的な方法を4つ紹介します
耳栓をする(飛行機用)
気圧対応した耳栓が各社から出ています。
薬局・空港内でも販売しています。
※普通の耳栓では気圧の調整ができず、効果がありませんので注意が必要です。
唾を飲み込む
飴を舐める、ガムを噛む、飲み物を飲みこむことで、鼓膜の内側と外側の気圧の調整を行う耳の器官が広がり、気圧の調整が行いやすくなります。
あくびをする
これも理由は上記と同様です。
耳抜きをする
鼻をつまみ、口を閉じて、息を耳から吐き出すように送り込んで下さい。
個人差があり、うまく出来る人とできない人がいるので、うまくできないからと言って強くやらないようにして下さい。
身体にできること2つ
身体を温める
身体が冷えていると、鼻が詰まりやすくなります。フライト中、機内のクーラーの温度に注意し、寒いと感じたらブランケットを貰って体を温めましょう。
また、温かい飲み物を用意しておくのも良いかもしれません。
適度に身体を動かす
自律神経の乱れを防ぐために、一定の姿勢を保たないように気をつけましょう。
長時間座りっぱなしだと首周辺が凝り固まります。
自律神経を刺激してしまいますので、首を回す、肩を揉むなどしてみてください。
その他
アルコールは避ける
アルコールを摂取すると、血流が良くなり、血管が拡張します。頭痛を誘発しますのでなるべく避けるようにしましょう。
カフェインを摂取
コーヒーや紅茶、カフェインを含む飲料は血管を収縮させる働きがあり、頭痛に有効です。
水分補給
水分不足も頭痛を誘発します。
機内は想像以上に乾燥しています。適度な水分補給を心がけましょう。
禁煙
これは即効性のある予防法ではありませんが、喫煙者が飛行機頭痛を訴える割合が高いというデータが有るようです。
症状が出たときの対処法
頭痛が予防できればそれに越したことはありませんが、起きてしまったものは仕方がありません。痛みに対して対処していきましょう。
目をタオルで温める
予防にも通じる部分がありますが、鼻の通りを良くして副鼻腔の詰まりを防ぎます。飛行機の中で温かいタオルを用意することは難しいので、予め携帯用のホットアイマスクをカバンに入れておくと良いかもしれません。
耳をマッサージする
いわゆる「耳ヨガ」です。
上・横・下と三方向に耳を引っ張り、秒間キープします。
頭痛を和らげる効果があるそうです。
即効性のある頭痛薬を使用する
症状が20分程度で治まる場合良いかもしれませんが、私の場合に一日中続く場合はやはり頭痛薬に頼る必要も出てきます。
自分に合った薬を持っておくと安心です。
最後に
今回は自分の忘備録的な意味を込めて「飛行機頭痛」について紹介しました。
次のフライトで実践し、また効果を報告できればと思います。
同じ症状の人の方はぜひ参考にしてみてください。共にに頭痛のないフライトを楽しみましょう♪