突然ですがムコパパは婿養子なのです。義父母は60代も後半でそろそろ後期高齢者の仲間入り。
買い物が大好きな義父母ですが、時にびっくりするようなものを買ってきてしまうことがあります。
その殆どが、テレビのコマーシャルや店員のセールストークに載せられて買ってしまった商品たち。
そんなに高い金額で買う必要はなかったのに・・・
その商品、あんまり評判が良くないんだけどなぁ・・・
と思うようなこともしばしばあります。しかし先に話したとおり、ムコパパは婿養子なのです。(2回目)
実の親とは違い、強気に出ることが出来ない!!!
婿養子の方はこの気持ち、わかってくれることと思います。うーん辛い立場。
というわけで今回は、同年代の父母を持つ方々のために、私の実体験をふまえて、罪なきお年寄りの方々が大きな買い物を失敗させない・しないコツを伝授します。
テレビのCM・新聞の広告を鵜呑みにすべからず
お年寄りはテレビや新聞から得られる情報を鵜呑みにする傾向が強いようです。
これは、テレビ世代とよばれる年代の人々に多くみられる特徴なので仕方ないのですが、60代以降の90%以上が情報収集はテレビしか見ていないという調査結果もあります。
家では四六時中テレビがついている。 普段はテレビの情報が全て。
実家や義父母の家に行くと、そういうお家もまだ多いのではないでしょうか?
しかし、テレビ番組には番組ごとにサポンサーがおり、スポンサーにとって都合のよい情報しか流れないということを理解しておく必要があります。
「納豆はしっかり混ぜて1日1パックで見る見るやせる!」
と健康情報番組で放送されると、
テレビで言っていたんだから間違いない!
という心理が働き、次の日には納豆が品薄状態になります。その情報は本当か?と疑うことはほぼありません。
これがNGです。
「○○ってサプリ・健康食品がいいって聞いたんだけど…」
お年寄りにこんな相談をされたら、ただ真っ向から否定せずに、本当のことをやんわりと教えてあげると良いでしょう。
インターネットが使えるなら、代わりに調べてあげるのも良いかもしれません。
しかし、もしインターネットを用いて調べる際には、情報元がアフィリエイトサイトでないことに気をつけてください。 アフィリエイトサイトを参考に良し悪しを判断してしまうのは、テレビを見て良し悪しを判断するのとあまり変わりません。
今ではamazonや楽天などのECサイトには実際に使ってみた口コミやレビューを参考にすると役に立つ情報が公開されています。
テレビの情報が正しいのか、しっかりと吟味してあげてください。
国内メーカーの製品・販売員の言葉を過信すべからず
うちの義両親に限ったことではないと思いますが、年配の方々は、
「日本の技術は世界一ィィィ」
まるでジョジョの奇妙な冒険第2部に登場する名脇役・シュトロハイムばりに日本の技術力の高さを宣言してることがあります。
確かに戦後、団塊の世代の方々の弛まぬ努力のおかげでそんな時代もありましたが、現代において(とりわけPC関連製品については)、そこまで特筆すべき技術は無いように思います。
そのくせ知ったかぶりで、
やっぱりスマホはSONYのGALAXYだね
なんて訳の分からんことを定員さんに向かって大声で言い出したりします(驚きの実話)。
そこにうまく漬け込むのが販売員さんです。
この製品は、国内メーカーの作った物である!
この文言を水戸黄門の印籠ばりに繰り出してきます。
具体的に何が優れているか、なんて考えていません。
1.店員さんが勧めてきた
2.国内メーカーである
この2つだけで、うちの義両親は陥落です。
罪なき情報弱者の方々は、
販売員・担当者=プロ=当然私たちより詳しい
という方程式が自然と頭の中に出来上がっているのです。
医療分野などの免許の必要な職業でもない限り、そんな時代は徐々に終わりを迎えつつあります。
ましてや家電製品店の販売員さんは、大学生のバイトであることもありえます。(もちろん、めちゃくちゃ詳しいバイトも稀に存在しますが。)
しかし、インターネットという人間が生み出した大海の中には、プロでさえびっくりするような情報を公開してくれている物知りさんがいるんです。
うまく活用していきましょう。
大は小を兼ねる事もあるが、対価を伴う
使用用途にかかわらず、とにかく最新型・ハイスペックにこだわるのも義両親の特徴です。
先日、マウスの操作も怪しい義父がなぜかパソコンを欲しがりはじめました。
タブレットはすでに持っていましたが、使い方がわからずほこりをかぶったまま月額料金を支払い続けている状態です。
また始まったか・・・という言葉を飲み込み
「良さそうなの探しておきますね!」
と言葉を濁しつつていたら、江戸っ子基質の短気な義父です。こっそり家電量販店へ行かれてしまいました。
まずった!
と思ったが時すでに遅し。 店員に勧められていたのはマイクロソフト社のサーフェイスプロ、当時の最新機種です。明らかなオーバースペック。
使用用途を聞いてみると、ネットには繋がず、ただ住所録を保存したいとのこと。
店員さんにもその話はしていたそうですが、見事にサーフェイスプロをゴリ押ししていました。
店からウキウキで帰ってきた義父は見事に洗脳されており、同スペックのほかの物を勧めてもテコでも動きませんでした。
結局義父に押し通され、涙涙のサーフェイスプロご購入となりました。
その他、
店員に勧められた"プロ仕様"のランニングマシーン(約60万円。これは流石に返品。)
店員に勧められた最新のレーダー探知機(実売価格1万7千円のところ、驚きの4万円)
などなど、実例を上げていくとキリがありません。典型的な死に金の使い方をしていて、涙が出てしまいます。
ものを買う場合、大抵のものは大は小を兼ねるでしょう。しかし、性能が良くなるほど価格は2次曲線的に上がっていくものが多いです。
用途が限定されているにもかかわらず、平気で不要な高性能商品を勧めてくる店員にはいつも憤りを感じずにはいられません。
まとめ
最後に、今までの内容をふまえ、お年寄りがものを購入する前に、私達若い世代がしてあげられることをチェックリストでまとめてみます。
- テレビや広告の商品を買う前に、インターネットで事前調査をする
- 店員の言っていることの真偽を確かめる
- 国内メーカーである必要性を検討する
- 商品の使用用途と性能が釣り合っているか確認する
ざっとこんな感じでしょうか?
身の回りのお年寄りがものを買おうとアクションをおこし始めたら、あなたの手で、必要のない被害から罪のないお年寄りを救ってあげてください。
私からの心からの願いを込めて、今回の記事を閉じようと思います。
ではでは。